2010年4月30日金曜日

イスラエルの起業家精神

授業も残すところ明日がラスト!と、時の流れのはやさには本当にびっくりさせられる。

今日は最後のDigital Marketの授業を終えたあと、2時間ほど各自これからどうするのかや、授業のトピックにあがらないテーマについてランダムに談話+情報交換。




Carmel Veuturesというイスラエルのベンチャーキャピタル(VC)で働いてたクラスメイトからの話を少々。彼が指摘するのは、


  ・アメリカのスターカルチャーの存在が、革新的なベンチャー企業の創出・育成成功の大きなカギ


になっているということだ。というのも、イスラエルでは、いくらよいビジネスプランやアイディアを持っていたとしても、社会は経営者の資格として必要以上に年齢を重要視するために、十分な資金を獲得できないことが多いそう。もしくは、それに関連した理由で年配の経営者をもってくることもあるよう。さらには、VC自体もマネジメントの新陳代謝が低いため、20年前からいる人が今まだポジションにいることがあり、そのため、例えば40代の起業家が目の前にいたとき、そのVCのマネジメントは”相対的”に若いと捉える。対照的に、アメリカでは、社会的な評価が年齢と強く結びついていないため、むしろ若ければ若いほどインパクトが大きく社会がこぞって応援する、というようにスター・カルチャーが良い方向に働いているのである。


これは尤もだと思う。一つ注意したいのは、決して40代の起業家が革新的な企業を生み出せない、という話ではなく、

  ・若くて20代30代の人の最も生産性の高い時期を経営者として捧げようとしてるヒューマンキャピタルに、社会がリスクを取らないのは、大きな機会損失である

ということ。


日本でも、若く勢いのある起業家はアメリカにくらべてしまうと、まだまだ少ない。facebookのMark Zuckerbergは、若干25歳。また、日本のVC業界は、大手銀行銀行系列が多いために、シードマネーと呼ばれるアーリー・ステージのベンチャーを支えるリスクマネーの不在が指摘されている。幸い、イスラエルでは、政府の支援策が長く続いていることもあり、シード・マネーは不足してないそうだ。




ーーー
Carmel Ventures
http://www.carmelventures.com/index.asp

2 件のコメント:

  1. もう最後の授業かー!早いね。。

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  2. コメントさんきゅー!

    ほんとあっという間だったわー。
    そっち期末まで一ヶ月くらいあるんだよね。お互い頑張ろう!

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