2010年4月18日日曜日

日本への視線



日本を離れ、早くも約9ヶ月がたつ。社会人で働いていて頻繁に行き来することができれば、日本の社会の”空気感”のようなものを感じてこれるのになーと時々思うことがある。


というのも、こっちにいると、友人や知人など1対1のレベルでは、日本への非常に高い好感度、特に料理や芸術など文化に関心をもってくれて、日本人でよかったと嬉しく思うことがよくある。政治・経済になると、「今度の政権は大丈夫なのか」と心配する。


一方、マクロでみると、日本に対して、日に日にあきらめの色が濃くなってきていて、非常につらいものがある。エコノミストの記事を例にとると、3/31の「失敗した郵政改革」では

   恥ずかしい事態”

と書かれ、4/8の「ゆっくりと迫る危機」という国家財政の記事では、

  ”赤字財政とデフレ圧力を前にしても、大胆な行動をとれないでいるのは、 まさに日本人的だ”

と書かれてしまっている。まだこの記事は、日本を完全にスルーしているわけではないが、ビジネスの分野を中心に、やはりジャパン・ナッシングがますます長引いてしまっているな、と思わざるをえないことが多い。



こういう状況に関して、いま国内ではどんな”空気感”が流れているのかはやく感じたい、と思う。そしてまた、ネガティブな話こそ、ポジティブに向き合いたいと思う。




<参考>
Economist 「ゆっくりと迫る危機」: http://www.economist.com/displaystory.cfm?story_id=15867844


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