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2010年4月17日土曜日

「頭痛にはタイレノールのかわりに、赤いドレスを」

残り28日。
早くも一週間がおわり。
と書いたが、こっちにきて学期中の感覚で変わったのが、金曜が終わると、土曜からすでに新しい週が始まってるような感覚になりました。土曜から次週の予習をはじめるせいかもしれません。


さて、今日はファッションの話を。



■「頭痛にはタイレノールのかわりに、赤いドレスを」
LANVINというブランドを再生させた、アルバー・エルバズ、というデザイナーがいる。派手さはないが、生地、形、色、そしてテーマ、特に生地と色の組み合わせや作りは一つぬけているように思う。そして何よりさじ加減が絶妙かと。素晴らしいランウェイをとどけてくれます。








デザイナーにしてはめずらしく、ぽっちゃりしている。
そして、服にまつわる考えも面白く、インタビューでの言葉は一つ一つ意味深いものばかり。












まず、現代の女性について、

  「この現代で女性でいることはかなり難しい。女性は、周囲から完璧な母親、完璧な娘、完璧な妻、完璧な美しさ、完璧な仕事、、、でいるよう期待されて行動している。僕がハリウッドのプロデューサーなら、007の主人公をジェームズの代わりにジェーン・ボンドにするよ。」

また、彼自身が渡米し、NYCでGeoffrey Beeneの下での修行していた際の教えから、
ファンションとは何か、について以下のように答えている。

   ”Individualism, that's what fashion is all about. ”

   ”How you make surreal into real, and how real can become surreal.”

   ”What we are doing is its more about selling dream to women to feel good look good to be something that they don't want to be, but till be themselves”

確かに、服(特に女の人)は、その時代の女性の姿を写しているが、ただそのまま反映してるのではなくて、その少し先の夢や期待、といったものも写していると思う。デザイン全般についても、他の分野と今日のファッションの違いをこう指摘する。

  「車、コンピューター、建築など他の分野はいまどれもスマートなデザインをめざしているが、ファッションはいまだにグラマー、セクシーといった概念とくっついている。」

最後に、幼い頃は医者になりたかったことを引き合いに、こう締めくくる。

   ”have to give Tylanol to feel good, ill give you the red dress and you feel marvelous


彼のつくる服自体については、実際メンズは、ルカ・オッセンドライバーがメインを務め、アルバーはアドバイスにとどまっているとされているが、男女双方のコレクションのイメージはいい意味でかなり似ている。こちらも素晴らしいランウェイ。最後にそれぞれ好きなショウを紹介。メンズは特に秋冬になると素材と色の組み合わせのすばらしさが効いてると思います。音楽も毎回いけてるのでぜひ。

2010年4月13日火曜日

ニューヨーク雑感 〜観光編〜

少し遅くなりましたが・・・、

2年ぶりにNYCにいってきた。一緒に住んでいるクリスの友達が住むニューヨーク大学の女子寮へ。観光名所をまわりまくる、というよりかは、ゆっくり時間をとって、NYCのリズムをじっくり味わったという感じ。(または単に昼夜逆転が多かったせいか・・苦笑)

やはりその都市の旬な部分を楽しむには、ジモティの存在はおおきい。感謝。よかったとこを少しあげときます。


■食

(略)

日本のほうが美味しいので・・・。日本でごはんはやくくいたい・・・。




■服

1. CONSORTIUMS

行ったなかでは、一番ヒット。アメカジからハイブランドまで、古着とデットストックを扱ってるが、質と値段がすばらしい。東京の古着屋の比じゃないです。自分のものは結構ここで買った。
それも、考えてみれば、”ナイキ”とか特定の強いブランド名を持たない古着屋が、NYCのSOHOに店をだすということは、質で勝負ができない限り、生き残っていけない。古着屋同士の競争もかなりなものだそう。

ここでは、たまたま居合わせた黒人の人が、自分の地元の隣の駅に住んでることがわかり、まじでびっくりした。

〈住所等〉
5 Delancey Street, New York, NY 1000, (212) 966-1441




そして、なんといっても、



2. ユニクロ























たまたまおれが日本人だからその話題になったこともあったが、それ以外でも、上にあげた地元のセレクトショップや古着屋でユニクロの話をしてる場面に2度遭遇した。(MUJIは1回)特にジーンズの生地のクオリティにかんしてはすこぶる評判がいい。



さて、店内はこんな感じ。

*なぜか、再生ボタンの少し上あたりの画面内を押さないと再生できないので、注意を

注目は、少し前に開始したばかりのJ+(ジル・サンダーのライン)。販売初日には列がこのJ+の入り口からはじまり外まで長蛇の列ができていたとのこと。


J+に関して、個人的感想も少し。
Vネックのセーターを例にとると、40$と安くないが、Jill Sander使ったわりにはカットがよくなかったので、買いはしなかった。色はさすがだと思うし、生地の質も考えると、いわゆるファストファッション(TOPMAN、HM、ZARA)には優があると思う。

ただ、今後のJ+の困難は、イメージ戦略にあるように思う。土台がカジュアルで売ってるだけに、J+にモード感のみもたせるのは簡単でない。特にSOHOでもブースのデザインは変えているものの、店内併設だとやはり独立したイメージを持たせるのは難しい。

もちろん、こんなことは柳井さんの計画内だろうが、J+の潜在的な敵は少々価格帯が上のバナリパかと思う。
5年、10年のスパンでは、このJ+の反応次第で、UNIQLOが完全な独立した別のブランドを展開することも視野にあると思う。バナリパがGAP傘下に入り、その資金源でランウェイのショー開催など積極的なブランド戦略のもと今のイメージをつくったように。



3. Any Old Iron

ヴィヴィアンとか、UKの服がすきな人にいってほしいお店。
ここでも、別の面から、日本の国内市場の強さを感じることに。
というのも、ちょうど行ったとき、”A Child of The Jago” というVivienneの新ブランドがたちあがったばかりで、ロンドンの旗艦店と、ここにExclusiveで初回生産を仕入れてるとのことだったが、オーナーのAndrew曰く、「東京のビームスが10倍はもってってる。」そう。ビームス恐るべし。

写真は、Andrewと、彼の祖父の英国っぷりを発揮した絵。(でもこの絵はタイかどこかで祖父が旅行中に道端の画家に顔だけ入れかえて描いてもらったんだとか。)

ブランドの裏話とかもいろいろ聞けたのだが、長くなるのでまた別の機会に。





2. In God We Trust

リメイクもの中心。特にアクセサリーとかカッコいいの多かったな。美人店員JULIEが面白く、プライバシーもあるからあんまかけないが、家族の関係で日本のレアな部分もよくしっているw
NYC内に4つ店舗があるが、そのうち、
Lower East Side, 135 Ludlow St. New York. New York 10002


3. Teddy Boy

リメイクの冬物コートがとにかくかっこいい。いろんな襟の形をしたコートや、その裏地にもこだわっている。海外にも発送するそう。



■くらぶ

一番よかったのは、

1. lit

1階、地下バラバラにかけてるが、汚い感じの地下が雰囲気的にもおすすめ。80’sを多くかけてたが、ここでNewOrderを久々に聞いて、JoyDivisionのイアン・カーティスが死んだあと、残りメンバーがNYCのクラブシーンでエレクトロのサウンドを培ってったストーリーを思い出し、感慨深かった。


他は、

2. Sway

ジモティ曰く日曜夜といったらここ。ただしほかと比べて多少客を選ぶが、あからさまな観光客スタイルや音楽から外れた格好をしてなければ問題なさそう。


3. National Underground

アングラのミニマルテクノの会場がたまたまここだった。前日に初めて場所が公表された。ふだんはランダムに、R&B、ソウル、ハウス、ロック、なんでもやってるようなので、ふらっといってみるのもいいかも。
これの地下。







最後に、観光らしく、グランドセントラルステーションでかっこつけてNYCの中心にたってみる。(thanks for a photo, Chris)



では。