2010年3月22日月曜日

デモ行進



ちょっと遅くなりましたが、3月4日に決行された、大規模なデモ行進について。以前ブログにもかいたように、これは、直接的には授業料32%アップ、公教育の重要性、また背景にある州政治に対する抗議。

最もリベラルなバークレーから学生、教員(今回はあまりいなかった)、住民、が集結し、隣町のオークランドまで、途中、他の州立の学校のデモと合流し、行進していく。(学生によるテレビ放映

32%の授業料値上げででどれだけの人が高等教育を受ける機会を失うかを想像して欲しい。

あつまる、人、人、人。

老若男女、抗議する。このおじいちゃんも、バークレーの卒業生だそう。



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決して、みな、ただ歩いてるだけではなく、この抗議以前から、生徒委員会を中心に、生徒側で提案する既存のUCシステムへの代替案があり、連邦政府からの資金供給増加がある。

この公教育の危機に対するオバマの準備している対応は、悪い状態にある公立の学校への約4300億円の追加資金。

この金額は、ウォールストリートの救済に使った70兆円の、170分の1。公共政策大学院の教授、元米国労働長官ボブ・ライシュの言葉をかりれば、

   「優先順位をかえるべきだ。私たちの学校は人的資本のエンジンであり、公教育をウォールストリートを救ったように救済しなければ、より大きな経済のアルマゲドンが数年後に訪れることになる」



この言葉、日本人の自分にはとても痛い。
相対的かつ絶対的な教育水準の低下、教育の機会の平等、高等教育の役割の停滞、といった日本の教育の現状を考えると。



ではでは

2010年3月14日日曜日

ソーシャルビジネスの位置づけ




ソーシャルビジネスの位置づけについて議論がされていたので、今までの学びとLIPでの活動での実感をもとに、自分なりに図示。この図示の目的は、ソーシャルビジネスの比較優位と課題をわかりやすく把握すること。


■みかた

<モチベーション>とは、事業の動機のこと。ビジネスが、利益を得る”機会”を求めて行われるのに対し、NPOやチャリティは、貧困や自然災害、社会問題など、人々の切実な”必要”を満たすことを最優先に行われる。

ソーシャルビジネスは、両方の特徴をあわせもつ。例えば、マイクロファイナンスは、お金を貸して利益をえる機会を求める、と同時に、金融サービスへのアクセスがないために経済的自立ができない途上国の人々の必要を満たす。


また、調達金利で持続性がはかれるとする。例えば、チャリティーやNPOは寄付収入により運営されるので、調達金利は0となる。一方、ソーシャルビジネスの資金源は、寄付から低めに設定された利子での借入、市場金利での借入まで、様々である。

それぞれの◯の大きさは規模を表す。



■比較優位

従来から存在した、NPOやチャリティーに比べ、高い持続性を実現できる

■課題

人々の切実な必要をみたしながらいかに持続性を高めていくか、ここでは、いかにスケールアップしていくか、と言い換えることができる。トレードオフは、持続性と人々の切実な必要を満たす度合い。

2010年3月8日月曜日

春がきた



いよいよ、待ちにまっていた春がきた。
ここ最近は15度くらいあり、何も言うことがない。



春の風にふかれ、ふと、振り返る。


あたりまえだが、
変わるものは変わるし、変わらないものは変わらない。

以前に予想してた変化は意外とちっぽけで、日常で感じる小さな発見が積み重なって、ふりかえると大きな変化だったりする。

さらにいえば、変化自体は東京にいてもおこるわけで、むしろ意味があると思ったのは、


  何をもち続けたいか、
  何を変えたいか、
  何をもち続けられるか、
  何を変えうるか、


ここらへんをクリアにするための視点や判断軸を、この7ヶ月はあらゆる面で強く育ててくれたように思う。
20年、日本で育ってきた自分としては、十分に大きい。
また、なぜか確信をもっていえるのが、今ここで感じてることは10年、20年先も、強く残り、先の行動の原動力になってるだろう、ということ。

それが今の率直な感想。


迷いも戸惑いもあるが、進むしかない。
立ち止まることは相対的な後退。
でもあくまでも自然体でいきたい。


残り3ヶ月をきった。
やはり時がたつのははやい。
夜のバークレーは静かで余計に考え事がすすむ。

今週は春休み前の山場なので心してかかろう。