2009年6月21日日曜日

金融危機とバークレー

カリフォルニア・金融危機といえば、その規模と積極的な運用姿勢で有名なカルパースがヘッジファンドでの資金運用に失敗したことですが、他にもカリフォルニアでは実体的な部分も痛んでいます。

その例の一つが、この8月から通うUCバークレーの痛んだ予算。学校から現在の財務状況とその対策の短信がメールで届きました。2009-2010の通過した予算と支出計画とで、USD 145mの資金ギャップが存在するそうです。この他にも、The Cal Grantsと呼ばれる、州知事から提案され主に奨学金をまかなうUSD 47mも前年度の水準を保てるかが危ぶまれているとのこと。

対策として、ギャップのうち30mは学費アップ、15mは2008から実施している全般的な業務の効率化で解消するとのこと。

残り100mについては、
 ● 職員の解雇
 ● 職員の一時解雇、給与削減
 ● 新学部設立計画の凍結
 ● 健康保険のプレミアム料ひきあげ
といった施策で対応していくとのこと。


この一件で何よりも感じたのは、カリフォルニア州政府財政の深刻さです。以前から2009年度予算における教育費カットは示唆されていたものの、バークレーともなれば、教育費の中でも最後の砦といわれ、学生や教授、研究設備等のアカデミズムに影響を与えるような施策ではないにしろ、キャンパス運営を担う職員に手がついた、というだけでも一大事であると感じます。

最後にこの短信の中で強く残った言葉は、
 ● Defend the breadth and depth of academic excellence for which UC Berkeley is renowned.
 ● UC Berkeley has been an outstanding institution for 141 years and it will still be outstanding 141 years from now.
です。


このような厳しい状況にもかかわらず、ここで学ぶことができるチャンスを頂けたことへの大きな感謝と責任を感じます。最近他のいろんなことで頭がいっぱいで、埋もれてのまれてしまっていました。自分の優先順位のトップを再確認し、このタイミングでしかできないことに集中し、残り1ヶ月を使います。頑張ります。



※ソース
カリフォルニア州予算の詳細
Budget Central website: newscenter.berkeley.edu/budget

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